2月に入ると悩まされる人が増える花粉症ですが、今年こそ徹底した花粉症対策で、毎日を快適にすごしましょう。
花粉症とは?
①免疫機能が過剰に反応して起こるアレルギー反応。
②患者数は毎年増加傾向。 ③日本人の約2.5人に1人は花粉症。花粉症を発症する人は、遺伝的にアレルギー体質である比率が高いと考えられています。しかし遺伝要素の他にも様々な原因がある可能性が高いです。
若い人よりお年寄りの方が花有症率が低いことから、花粉症は現代病とも言われています。
東京都福祉保健局「花粉症患者実態調査報告書」より引用
花粉症が起こるメカニズム
花粉が体に引き起こす症状と原因を知っておきましょう。
①花粉の吸入
花粉が目や鼻、口から体内に入り込む。
②IgE抗体の生成
目や鼻の粘膜などで、花粉から身体を守ろうとしてIgE抗体が作られる。IgE抗体はマスト細胞に結合して、花粉の接触があるたびにIgE抗体のついたマスト細胞が増える。
③化学伝達物質が放出される
IgE抗体が一定の量に達すると、マスト細胞はヒスタミンなどの化学物質を放出する。
④花粉症の症状が現れる
目や鼻の粘膜が化学物質に反応して、花粉症の症状が現れる。
花粉症の症状
主な症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみです。ほかにも肌荒れや、頭痛、発熱などが引き起こされることもあります。
侵入防止と除去で花粉を徹底対策
花粉症の症状を起こさないようにするためには、体内に花粉を入れないようにする必要があります。
花粉を持ち込まない
花粉が多いのは晴れの日だけとは限りません。雨が降れば花粉の飛散量は減りますが、雨がやめば地面に落ちた花粉が乾いて空気中に舞うので、翌日は飛散量が多くなります。
曇りの日も、雨が降った日の翌日や風の強い日はしっかり対策が必要なことを意識しておきましょう。
玄関で衣類に付いた花粉を除去
洋服専用の粘着クリーナーを玄関に設置しておき、お家に入る前に衣類をコロコロしておくと安心ですね。
帰宅したらすぐに、うがい手洗いをして花粉を落とすことも大切です。
換気扇からの花粉の侵入を防ぐ
盲点なのが換気扇です。新しいお家によっては、壁に換気口のようなものが設置されているものもあります。
厚手のフィルターを取り付けておくことで、花粉やほこりをしっかりキャッチしてくれます。汚れたまま放置していると効き目がないので、時々新しいものと交換が必要ですね。
部屋の中が乾燥していると花粉が舞いやすくなります。加湿器や除湿器を使って湿度管理をしましょう。ただし湿度が高ければ良いという訳ではなく、65%以上になるとカビやダニが繁殖するリスクが上がるため、45%ほどが理想的です。
洗濯物干しの花粉対策
洗濯物はこの時期は部屋干しがおすすめです。
洗濯物や布団を外に干したい場合は、花粉が多く飛散する時間帯を避けて10時ころには取り込みましょう。
静電気を防ぐことで衣類に付着する花粉の量を減らすことが出来ます。
生乾き臭を防ぐ部屋干し用の洗剤や柔軟剤のお気に入りを見つけると良いですね。
花粉を除去する
室内に入りこんだ花粉を排除するために念入りな掃除も必要です。空気清浄機を活用して室内を清潔に保ちましょう。
ウェットシートやコロコロで花粉を活用して掃除
花粉は床に多く付着します。掃除機はホコリや花粉を舞い上げてしまうので、クイックルワイパー立体吸収ウェットシートストロングがお勧めです。STRONGと商品名についているだけあって、軽い力で頑固な油汚れも拭き取ります。
ソファーやカーペットなどの布製品には、コロコロが一番です。
エアコン掃除は強力な花粉対策です
エアコンが室外から花粉を取り込むことはありませんが、室内の空気に花粉が混じっているとフィルターなど内部に花粉がたまります。清潔なエアコンでより快適な空気環境を保ちましょう。
免疫を整えるライフスタイル
体内に花粉が出来るだけ入らないように、外出時はマスクやメガネを着用しましょう。
腸内環境を整える
乳酸菌や発酵食品を意識して、腸内環境を整えましょう。腸内環境が良くなることで、免疫機能が整いアレルギー症状の緩和が期待できます。
アルコールを控えましょう。アルコールには血管を拡張させる働きがあり、飲みすぎると鼻詰まりや目のかゆみが酷くなる恐れがあります。
タバコの煙に近づかないようにしましょう。タバコの煙は鼻の粘膜を刺激するので注意が必要です。
ストレスをためない
過度なストレスによって生じる自律神経の乱れは、免疫機能にも悪影響を及ぼします。ストレスをため込みすぎないように発散する工夫をしたり、適度な運動や十分な睡眠をとりましょう。
重傷化を防ぐためには?
重症化を防ぐポイントは、花粉を感じたら早い段階で薬を服用することです。
毎年つらい症状を繰り返しているのであれば、アレルギー症状に効く医薬品を取り入れることもひとつの方法です。
できればお薬は飲みたくないという人も多いでしょう。しかし治療薬は内服薬、点鼻薬、洗眼薬、うがい薬など多岐に渡ります。
つらい症状を治療薬で効率的に抑えることにより、普段の生活への負担を最小限にすることができます。
まとめ
普通に生活をしていると、どうしても花粉からは逃げきれません。辛い花粉症と戦うには、食事、運動、睡眠をしっかり取って免疫力を上げることが必要です。
そして花粉症の重症化を防ぐには、早い段階で自分に合った薬を上手に服用するのがベストですよ。
今までは大丈夫だった人でも、ある日から突然、花粉症を発症することもあります。花粉の季節はしっかり予防、対策をして過ごしましょう。